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痴漢えん罪を回避するための最も有効な方法は?

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通勤途中のバスや電車の車内で、もし痴漢に間違われたとしたら。実際には痴漢をしていないのに、警察から取り調べを受けて逮捕されると、人生に大きなダメージを受けてしまいます。男性なら特に注意すべき事態です。

ご存じのように、朝夕の通勤ラッシュでは、痴漢に間違われるリスクが非常に大きいのです。あれだけ人間同士が密着していれば当然かもしれませんね。小さなリスクでも、毎日のように同じ状況にいれば、いつ大きなリスクに発展するかわかりません。痴漢えん罪を回避するための知識、対策をしっかりと身に着けておきましょう。

関連記事:電車内で「痴漢」と間違われたときの対処方法

関連記事:痴漢で成立する犯罪や罰則は?逮捕された時に早期釈放してもらう方法

 

1 もし痴漢に間違われたら…?痴漢えん罪のデメリット

まず、痴漢に間違われて逮捕されてしまうと、どのようなデメリットを被るのかを理解しておきましょう。

痴漢えん罪では、主に「自治体が定める迷惑防止条例違反」か「刑法上の不同意わいせつ罪」に該当します。

 

⑴迷惑防止条例違反

まず迷惑防止条例違反ですが、これは自治体ごとに内容が異なります。例として東京都の条例を見てみましょう。

公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例
第5条 (粗暴行為(ぐれん隊行為等)の禁止)
何人も、正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為であって、次に掲げるものをしてはならない。
(1) 公共の場所又は公共の乗物において、衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること。

東京都の場合は、6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が科されます。

 

⑵不同意わいせつ罪

一方、不同意わいせつ罪は刑法で定めている犯罪であり、こちらは条例とは異なる内容になっています。

刑法 第176条(不同意わいせつ罪)

第百七十六条 次に掲げる行為又は事由その他これらに類する行為又は事由により、同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態にさせ又はその状態にあることに乗じて、わいせつな行為をした者は、婚姻関係の有無にかかわらず、六月以上十年以下の拘禁刑に処する。

一 暴行若しくは脅迫を用いること又はそれらを受けたこと。

二 心身の障害を生じさせること又はそれがあること。

三 アルコール若しくは薬物を摂取させること又はそれらの影響があること。

四 睡眠その他の意識が明瞭でない状態にさせること又はその状態にあること。

五 同意しない意思を形成し、表明し又は全うするいとまがないこと。

六 予想と異なる事態に直面させて恐怖させ、若しくは驚がくさせること又はその事態に直面して恐怖し、若しくは驚がくしていること。

七 虐待に起因する心理的反応を生じさせること又はそれがあること。

八 経済的又は社会的関係上の地位に基づく影響力によって受ける不利益を憂慮させること又はそれを憂慮していること。

2 行為がわいせつなものではないとの誤信をさせ、若しくは行為をする者について人違いをさせ、又はそれらの誤信若しくは人違いをしていることに乗じて、わいせつな行為をした者も、前項と同様とする。

3 十六歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者(当該十六歳未満の者が十三歳以上である場合については、その者が生まれた日より五年以上前の日に生まれた者に限る。)も、第一項と同様とする。

自治体の迷惑防止条例よりも罰が重く、懲役6か月以上10年以下です。

つまり痴漢えん罪では、50万円以下の罰金から10年以下の懲役といった刑が科されるリスクがあるわけです。ちなみに罰金刑であっても、「前科」が付くことに変わりはありません。前科が付くと、その後の人生に大きなダメージを負ってしまいます。

参考:不同意わいせつとは?逮捕された時の対処方法

 

2 痴漢えん罪を回避するために

このように、デメリットとリスクの塊である痴漢えん罪を回避するための対策をご紹介します。

 

⑴疑われるような姿勢を避ける

満員電車の車内で両手が空いている状態や、自由になった両手を腰の下にさげている状態を避けましょう。例えば両手で吊革につかまったり、空いているほうの手だけを人目に触れる場所においたりといった工夫が考えられます。

 

⑵異性の近くに立たない

男性であれば、女性の近くをさけて乗車しましょう。特にラッシュ時は可能な限り距離を置くべきです。不可抗力であっても体が触れる可能性が高いですし、示談金目当ての悪質な人間もいます。

 

⑶満員状態の公共交通機関を利用しない

すし詰め状態の満員電車では、どうしてもリスクが高い状態になりがちです。朝の通勤ラッシュであれば、乗車時刻を30分~1時間早めるだけで、混雑度がかなり変わります。通勤時刻を早めるだけで、痴漢えん罪のリスクはかなり低下するでしょう。また、帰宅時も終電間際は避けるといった工夫が有効です。

 

3 それでも痴漢を疑われたら…?

一般的には「相手にしない」「そのまま立ち去る」「毅然と反論する」といった方法が考えられます。しかし、半強制的に駅員室に連れ込まれそうになったなら、「弁護士に依頼する」という方法も有効です。弁護士は、逮捕された瞬間から依頼できますから、駅員室への連行(=私人逮捕)でも使えるわけです。

このとき、「弁護士と面会するまでは何も話さない」とだけ言葉を発し、あとは弁護士の到着を待つのです。また、緊急時に対応できる「当番弁護士」に連絡するのがおすすめです。
弁護士への依頼は、痴漢えん罪のダメージを最小限に食い止める非常に有効な手段ですから、常の頭の片隅に置いておくようにしましょう。

痴漢冤罪で逮捕された時の対処方法

このコラムの監修者

  • 田中今日太弁護士
  • 弁護士法人 法律事務所ロイヤーズ・ハイ

    田中 今日太弁護士(大阪弁護士会所属)弁護士ドットコム登録

    弁護士法人 法律事務所 ロイヤーズ・ハイの代表弁護士を務める。 大手法律事務所で管理職を経験し、性犯罪事件、窃盗・横領などの財産事件、暴行傷害などの暴力事件などで多数の不起訴経験あり。刑事弁護委員会所属。 お客様を精一杯サポートさせていただくことをモットーとし、豊富な経験と実績で、最善策の見通しを即座に迅速かつ適切な弁護活動を行う。

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