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詐欺する人と詐欺にあう人

詐欺をする人と詐欺にあう人には、どのような特徴があるのでしょうか。性格や言動、身なりの特徴は人によって異なるので、「こういう人は怪しいです」と一概に断定するのは難しいかと思います。

そこでこの記事では、複数の手口に共通する傾向や、警察庁の調査でわかった被害者の傾向などをご説明します。

1.詐欺する人の特徴

詐欺をする人の性格や外見的特徴は詐欺者によってそれぞれなので、一般化して語るのは簡単ではありません。ここでは、他人に成りすまして金品を騙し取るという詐欺の性質上、多くの手口に比較的共通しているポイントをお伝えします。

市役所の職員や警察官などを名乗る

市役所の職員、警察官、銀行員、カード会社の職員などを騙り信頼を得ようとします。しかし当然本物ではないので、どこかにおかしな点や辻褄の合わないことも出てくるかと思います。ここに気付けるかどうかが騙されないためには重要です。

よくあるおかしな点は例えば…

  • 団体名や所属が実在していない
  • 電話番号やメールアドレス、URLが実在する団体のものではない
  • 電話のみで金品を要求してくる
  • (メールの場合は)日本語の使い方がおかしい
  • 「個人情報が流出している」などと言ってくる
  • 家族構成や財産など、聞く必要のない個人情報を聞いてくる

 

親族になりすます

電話を使った手口でよくあるパターンで、俗にいうオレオレ詐欺です。親族に成りすましている性質上当たり前ですが、詐欺者本人が被害者のもとに現れることはありません。

本人とは別の電話番号や声で電話がかかってくるのですが、「電話番号が変わった」「風邪で喉の調子が悪い」などといい、本人であることを信じ込ませようとしてきます。

昔は「オレ、オレ」というような稚拙な手口が多かったですが、最近では事前に親族の名前を入手したり、「電話番号が変わったから登録しておいて」といい、登録情報を更新させた上で後に金品を騙し取ったりするような手口なども見られます。

本人であることを信じさせたうえで、例えば次のような理由で今すぐお金が必要だという話を持ちかけてきます。

  • 「女性を妊娠させた」
  • 「会社のお金を使い込んでいたのがバレた」
  • 「事故を起こし示談金を払わなければならない」
  • 「借金の返済に追われている」

 

正式な名称や電話番号が使われていないことがある

電話・メール・葉書などを使った手口の場合、実在しないが実在しそうな団体を騙ることがあります。この場合、団体名をインターネットで検索し、実在するかどうかを確認するといいでしょう。

また、電話を使った詐欺の場合は『jpnumber』などで番号を検索すると、誰から電話がかかってきたのか情報を得られる場合があります。

複数の詐欺者が複数の人物になりすますことも

複数の詐欺者が家族、警察、弁護士、銀行職員、被害者などに成りすまし、架空のトラブルが実際に起きているように思い込ませる手口があり、これを劇場型詐欺といいます。

台本を用意していたり、パンフレットや契約書などの小道具をしっかりと作り込んでいたりと、昔のオレオレ詐欺などよりも時間と手間のかかった手口になっています。

現金の受け取り方法に特徴がある

現金を直接受け取る手口は、詐欺者からすれば現行犯逮捕の恐れがあるため、他の方法で金品を受け取ろうとすることがあります。

具体的には…

  • ATMから指定の口座に振り込ませる
  • レターパックなどで現金を送付させる
  • Amazonギフト券などのウェブマネーを購入させ、番号を聞き出す

上記の方法は証拠が残りにくいため、詐欺者からすれば都合がいいことになります。

キャッシュカードを受け取ろうとする

「キャッシュカードが不正利用されている」「元号が変わったから、キャッシュカードを新しいものに交換する必要がある」などといい、キャッシュカードと暗証番号の不正入手を試みる手口があります。

個人情報の漏洩や不正利用などを口実に被害者の焦燥感を掻き立てようとしてきますが、ここで焦って対応してしまうと相手の思うつぼです。

また、キャッシュカードには盗難保険がついているので、仮に本当に不正利用をされていたとしても、被害額の一部または全部を負担してもらえることがあります。

必ず、警察やカード会社の正確な電話番号に問い合わせをして事実確認をしましょう。

焦らせようとしてくる(ことがある)

詐欺とはそもそも嘘をついて他人から金品を騙し取る行為なので、冷静考えることができれば相手の言動の矛盾点に気づくことができます。

そのため、詐欺者からすれば被害者が焦っていて冷静な判断が出来ない状態にある方がありがたいわけです。

「警察に逮捕され、今すぐお金が必要」「会社のお金をバスに置き忘れてしまったので、すぐに振り込んで欲しい」などと、家族になりすましてお願いをされれば、親族としては心配になってしまうところですが、少しでも違和感があるのなら知人か警察(#9110)に相談してから判断するようにしたいところです。

 

2.詐欺にあう人の特徴

では逆に詐欺にあいやすいのはどのような人なのでしょうか。ここでは、警察庁の調査をもとに、特殊詐欺(*)にあった人の傾向をお伝えします。

*特殊詐欺…電話やメールなどを使い、被害者と対面することなく金品等を騙し取る詐欺

自分は騙されないと思っている

まずは下の図表をご覧ください。

引用:被害に対する意識|警察庁

「被害に合わないと思っていた」と回答した人の比率は、被害者78.2%、自己看破56.8%となっており、被害者の方が22%も多く自信が被害にあう可能性を実際よりも少なく見積もっていた様子がうかがえます。

人に相談しない


引用:他者への相談の有無|警察庁
こちらは上の図表よりもさらに顕著な違いが出ていて、被害者のうち75.1%が他人に相談することがないまま被害にあってしまったそうです。

身の回りの人に相談することなく、自分だけで決めてしまうような方がいる場合は、普段から何かあった時に気軽に相談してもらえるような関係性を築いておくと、被害を未然に防げるかもしれません。

高齢者が狙われやすい


引用:特殊詐欺被害者の高齢者率(平成30年)|警察庁

特殊詐欺の被害者のうち、78.1%は65歳以上の高齢者となっています(平成30年)。若い人よりも預貯金が多く、人によっては認知能力が衰えていることもあるため、詐欺者からすれば都合がいいのかもしれません。

以上が詐欺被害にあった人の傾向になります。「自分は騙されないと思っていた」というと、いかにも油断しているかのような雰囲気があるかもしれませんが、実際に味わってみないことには現実味を感じないのも無理はないのではないでしょうか。

高齢者を狙う詐欺の手口と対策に関しては、『高齢者を狙う様々な詐欺の手口』で解説していますので、あわせてご確認ください。

3.まとめ

この記事では、詐欺をする人と詐欺にあう人の傾向をそれぞれ解説してきました。

詐欺をする人は市の職員や親族などになりすまして電話をかけて来ますが、当然本物ではないので話の辻褄が合わなかったり、電話番号や組織の名前が違ったりと、どこかにあらが出てくることがあります。

一方、騙される人は自分が被害にあう可能性を低く見積もっていたり、騙されかけた時に人に相談しなかったりといった傾向があります。この記事が両者の違いを把握する一助となれれば幸いです。

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