事案の概要
今までも盗撮を繰り返していましたが,ペン型のカメラをかばんに潜ませて,そのかばんを女性のスカートの中において,盗撮を行っていたが,被害女性にバレて,駅員を呼ばれ,警察に逮捕された事案 相談内容
警察に逮捕された後,素直に罪を認めると,勾留まではされずに,家に帰されました。
ただ,このまま何もしないままだと,前科がつくことは間違いないと思いますし,どのような罪が下るのかも不安です。どうすればよいでしょうか?
弁護士からのアドバイス
本件は,被害女性も特定されていることや前科前歴もないことから,示談が成立すれば不起訴になる可能性が高い事案でした。相談者様も示談を希望されたため,早速示談活動を行いました。被害女性の連絡先を教えていただき,無事示談が成立しました。
盗撮事案では,警察によって被害者が特定されているかどうかで,示談活動ができるかどうかが決まります。本件は被害者が特定できていたので,示談ができました。
加害者が示談のため被害者の連絡先等を捜査機関に聞こうとしても教えてくれないですし,そもそも被害者に加害者が直接連絡を取ろうとすることは,被害者の処罰感情を厳しくするばかりか,逮捕・勾留の理由とされかねません。
しかし,社会正義の実現を使命とする弁護士が間に入ることにより,弁護士限りで被害者の連絡先等を捜査機関から教えてもらえることがあります。また,弁護士が矢面に立てば被害者も示談交渉に応じていただけるのが殆どです。
示談金は案件ごとに異なりますが,数十万円が一応の相場となります。示談金を被害者に差し入れ,示談書を取り交わせば示談成立となります。取り交わした示談書と併せて不起訴処分の意見書を差し入れて,不起訴処分を目指すのが基本的な弁護方針となります。