状況別の対処法
身に覚えがないのに警察に通報・逮捕されたら
「本番行為を強要された」「無理やり性的サービスをさせられた」「盗撮された」
そういって警察に通報されても、あなたには身に覚えが無かったり、本番行為・性的サービスは風俗嬢との合意のもとで行った、という場合も考えられます。
風俗トラブルは、ホテルや店舗の個室など、限られた空間で生じることが多いものです。そのため、風俗嬢が被害届を出してしまえば、本当に合意があったのかどうかは本人以外誰も分からない、ということが多いのです。
警察への通報内容や、警察から聞かされた話がご自身の記憶にない、記憶とは違うという場合には、証拠がないからと諦めずに、一度弁護士にご相談ください。
警察からの呼び出しは無視して良いの?
警察から呼び出された場合、ご自身に身に覚えがなくても、これを無視することは得策ではありません。警察は、逮捕状を取る前に、本人に事情を聞くために呼び出している可能性も高いです。そのため、この呼び出しを無視すれば、警察に「逃げている」という印象を与え、逮捕されるリスクが高まります。
警察に呼び出された場合には、出頭するのが良いのです。ただし、お一人での出頭が不安だったり、取調べでどのようなことを話せばよいか分からないという方は多いはずです。弁護士は、取調べの場に同席することはできませんが、出頭に同行して精神的なサポートを行ったり、取調べ対応のアドバイスを行うことも可能です。
取調べ対応
警察の取り調べに対して、何をどこまで話すべきなのか、ご自身での判断は難しいはずです。身に覚えのない原因で逮捕されている場合、無実の主張を続ける必要がありますから、警察に話すべき内容については特に慎重な判断が必要になります。
長時間の取調べや警察からの質問に答えていくうちに、「そうだったかもしれない」と思うようになり、曖昧な記憶に基づいて供述をしても、その内容が調書に残れば、重要な証拠になってしまいます。
当事務所では、取調べの状況をご本人から聞き取り、そこから警察がどのような証拠を握っているのかを予測し、その時々の状況に合わせて、取調べ対応について適切なアドバイスを行います。
無実の証拠を集める
風俗トラブルは密室で起こることが多く、無実の証拠を見つけることは難しいと思われがちです。しかし、直接の証拠はなくとも、風俗嬢と客との前後のやり取りや、現場での状況など、間接的にでも犯罪行為がなかったことを推認させる証拠を複数集めることで、あなたが無実であることを警察に印象付けることは可能です。
また、風俗トラブルの性質上、犯罪行為を基礎付ける証拠としては風俗嬢の供述が重視されます。そのため、この供述が信用できないことを推認させる証拠を集めれば、「犯罪行為を行った」という根拠が大きく崩れることになります。
確かに、密室で行われる風俗トラブルの性質上、無実を直接示す証拠を見つけることは困難かもしれません。しかし、あなたが犯罪行為を行ったという、有罪の証拠が少ないのは捜査機関側も同じなのです。
当事務所では、無実の証拠を集めるだけでなく、警察が把握している証拠の内容を分析し、その信用性を揺るがす証拠を見つけるなどして、捜査機関に対してあなたの無実を主張していきます。