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セルフレジで気がつかずに持ち帰ってしまったのですが逮捕されますか?

最近,スーパー等でセルフレジの導入が進んでいます。
バーコードを通したつもりだったのに通せておらず,支払から漏れていた,ということがあるかもしれません。また,バーコードのない商品を手動で入力する場合に,実際に購入した商品と異なる商品を誤って入力してしまった,という場合もあるでしょう。自宅に帰ってから自分のミスに気付き青ざめた,なんてこともあるかもしれません。
このような場合に,何か犯罪は成立するのでしょうか。ここでは,セルフレジでの持ち帰りで生じ得る問題について解説していきます。

1.あえてレジを通さなかった場合

(1) セルフレジで商品をスルー

あえてレジを通さなかった,わざと金額の安い商品を入力したという場合,初めから「代金の支払いを免れよう」としているのですから,犯罪が成立することは明らかです。
この場合に成立し得る犯罪は,窃盗罪(刑法235条)です。
刑法235条は,以下のように規定します。
他人の財物を窃取した者は,窃盗の罪とし,10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

窃盗罪が成立するには,「自分の物にしよう」という意思をもって,他人の財物を自己の占有下に移さなければなりません。代金の支払いを免れようと思ってレジを通さず商品を持ち去る行為は,万引きと同じですから,窃盗罪が成立し得るのです。

(2) 有人レジでの注意点

ちなみに,有人のレジで店員さんに商品を精算してもらう場合でも,気を付けなければなりません。
店員さんが,レジを通すのを忘れ,未精算の商品を精算済みのかごに移してしまったことに気付いた!店員さんのミスだからラッキーだ,と思って何も言わずにお金を払って店を出た,なんてことはありませんか?
この場合,もしかしたら詐欺罪が成立するかもしれません。
別に騙したわけでもないのになぜ詐欺罪が?と思われるかもしれませんが,お店側のミスに気付いた場合,客側にはミスを知らせる告知義務がある,と考える見解もあります。釣銭詐欺なんかと同じです。
そのため,この告知義務に反して,店員に商品を交付させた,と認められれば,「黙っていること」が「騙す行為」と考えられ,詐欺罪が成立するかもしれないのです。

2.気付かずに持ち帰ってしまった場合

次に,レジを通していないことに気付かずに店を出てしまった場合や,バーコードのない商品について,間違えて違う商品名を入力してしまっていた場合を考えます。
この場合,レジを通った時点で「代金の支払いを免れよう」という考えはないのですから,窃盗罪の故意がないことになります。故意が無ければ犯罪は成立しませんから,窃盗罪は成立しません。有人レジの場合でも,騙そうというつもりがないわけですから,詐欺罪は成立しません。

もっとも,お店を出た後や自宅に帰った後,きちんと精算できていなかったことに気付いた場合,その時点で犯罪が成立する可能性はあります。
刑法には,第254条に以下のような規定があります。
遺失物,漂流物その他占有を離れた他人の物を横領した者は,1年以下の懲役又は10万円以下の罰金若しくは科料に処する

気付かずに自宅に持ち帰ってしまったお店の商品は,お店側の意思に反してその占有を離れた物といえますから,刑法254条の「その他占有を離れた他人の物」にあたります。そのため,精算をしていないと気付いてからもお店に返さずにいると,刑法254条の,占有離脱物横領罪が成立する可能性があります。

3.窃盗を疑われたら…

以上のように,レジを通し損ねた時点でそのことを認識していなければ,窃盗罪は成立しません。成立するとしても,占有離脱物横領罪ですから,この罪で逮捕・勾留される可能性は低いといえるでしょう。
しかし,現にレジを通さずに店を出ている以上,お店側としては「わざとではないか」と疑ってくるでしょう。セルフレジでは重量で購入商品を認識していますから,きちんとレジを通せていない商品があれば,精算まで進めないのが通常です。そのため,レジを通していない商品があれば,「わざと」通さなかった,つまり,窃盗罪の故意がある,と疑われる可能性が高いのです。
窃盗罪が成立するとなれば,場合によっては,逮捕されてしまうかもしれません。
レジを出たところで,お店の方に声をかけられそのままバックヤードに…「盗るつもりはなかった」と無実を訴え続けても,「反省していない」と思われて警察を呼ばれる…なんて事態になるかもしれないのです。
わざとでないのであれば,そのことをお店側や捜査機関にきちんと訴える必要があります。バーコードのない商品で,誤って異なる商品名を入力してしまっただけであるとか,レジは通したのに機械の不具合できちんと認識されなかっただけであるとか,言い分はきちんと伝えなければなりません。
「故意」は内心の問題ですから,客観的にはなかなか分かり辛いものです。どうすれば故意がなかったことを説得的に伝えることができるのか,ご自身での対応が困難だと感じる場合には,弁護士にご相談されるのが良いでしょう。

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