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痴漢えん罪について弁護士のアドバイス

近年,痴漢えん罪事件を題材にした映画が作成される等,痴漢えん罪が大きな問題となっています。
満員の通勤電車で,突然痴漢と間違われ,周囲の人に取り押さえられる。このようなことは,誰にでも起こり得るのです。身に覚えのない痴漢の疑いをかけられた場合,どのように行動すればよいのでしょうか。ここでは,あらぬ疑いをかけられた場合の適切な対応について,解説していきます。

1.痴漢えん罪の怖いところ

「この人痴漢です!」電車で隣に立っていた女性にいきなり腕を捕まれる。これが,痴漢えん罪事件でよくあるケースです。女性が声を上げると,周囲の人に取り押さえられ,駅員室に連れて行かれる。そのまま駆け付けた警察にパトカーに乗せられ,気付いた時には警察署の留置場にいた。
痴漢事件は多くの人に取り囲まれ,あっという間に警察に連れて行かれます。被害者とされる女性に「自分じゃない。勘違いをしているのではないか」と,事実確認をする暇はありません。また,周囲を大勢の人に囲まれて,気が動転して謝罪をしていた,というケースもあります。
このように,痴漢事件は警察署に連行されるまでに多くの人が関与します。その中で,気付かぬうちに痴漢の疑いを強めてしまうような行動を取っている可能性があるのです。
また,痴漢事件は客観的な証拠が少ないことが多いのです。そのため,被害女性の被害申告が重視されがちです。疑いを晴らすためには,被害女性の証言が信用できない,勘違いの可能性が高いと,周囲の人や捜査機関,ひいては裁判所に思わせることが大切なのです。

2.痴漢に間違われた際,やってはいけないこと

(1)逃げる

突然身に覚えのない疑いを掛けられて,怖くなって逃げ出したいと思うかもしれません。しかし,絶対に逃げてはいけません。「逃げるということは,やましいことがあるからではないか」「何もやっていないのであればそう言えばいい」と思われるからです。逃げ出そうとすることで,痴漢の疑いを高めてしまうのです。
駅は人がたくさんいますから,まず逃げ切れないでしょう。逃げ切れたとしても,警察が自宅まで来て突然逮捕されてしまう可能性は,十分にあります。
また,一度逃走しようとしたことで,逃亡の恐れありと考えられ,勾留のリスクが高まることにもつながります。

(2)痴漢を認めていると勘違いされるような言動を取る

一番多いケースは,謝罪です。自分はやっていないけれど,周囲を多くの人に囲まれて,自分でも何が何だか分からなくなり,つい「ごめんなさい」と言ってしまう,というケースが見受けられます。「謝罪するということは,誤る理由がある(=痴漢をした)からだ」と思われてしまうでしょう。
周囲を騒ぎに巻き込んだことに対して「すみません」と謝っても,周囲の人にしてみれば,「“痴漢をして”すみません」と謝っているように聞こえるのです。

また,自分の言い分を聞いてもらおうと「当たったかもしれないけど,わざとじゃない」等の弁解をすることも危険です。「当たった自覚はある」と思われてしまいます。

やっていないのであれば,周囲に取り押さえられた直後から,「やっていない」と否認を貫くべきです。

(3)捜査に協力しない

自分は何もやっていないのだから,取調べなんて受ける必要がない。何も言うことはない。という考え方は間違いです。捜査機関は,あなたが本当に痴漢をしたのか,合理的な供述をするか,嘘をついていないか,を見極めようとしています。
捜査に協力しなければ,協力できない理由がある,つまり,ボロが出る(痴漢をしたことがバレる)から協力できないのだ,と思われてしまいます。きちんと捜査に協力し,誠実に対応したうえで,「やっていない」と否認を貫くことが肝心です。

(4)自白する

否認を続けていると,取調べは厳しいものになりがちです。身体拘束が長期に及び,毎日厳しく問い詰められていると,「やったと言ってしまおうか…」と気持ちが揺らぐこともあるかもしれません。しかし,一度虚偽の自白をして,その内容が調書になれば,後に否認したとしてもなかなか取り合ってもらえません。「やってもいないのに自白をするわけがない」と考えるのが一般的だからです。

自分の言い分と違う内容の調書ができあがっていれば,訂正を申し入れてください。また,訂正をしてもらえなかった場合には,署名・指印を拒否することもできます。
調書の内容に納得できない点があれば,断固たる態度で調書の完成を阻止してください。

3.痴漢に間違われた際,すべきこと

(1)すぐに目撃者を探す

既にお話したように,痴漢を疑われ取り押さえられると,すぐに駅員室に連れて行かれる場合が多いです。駅員室に連れて行かれると,被害者の女性とは隔離されますし,現場にいた人とも接触できません。電車の乗客はたまたま乗り合わせただけでしょうから,後日目撃者を探すことは極めて困難です。
痴漢事件は客観的証拠が残りにくいものですから,被害者の証言をはじめ,目撃者の証言が重要な証拠になります。取り押さえられてすぐであれば,「両手でつり革につかまっているのを見た」等,あなたに有利な証言をしてくれる人が近くにいるかもしれません。
周囲に見ていた人がいないか,すぐに確認しましょう。

(2)繊維鑑定・DNA鑑定を頼む

最近は,少ないながらも客観的証拠を収集する動きが出てきています。服の上から女性を触ったのであれば,犯人の手には女性の服の繊維片が付着しているはずです。また,女性の衣服からは犯人のDNAが検出されるでしょう。
繊維片やDNAが検出されなければ,「触っていない」可能性が高まります。ただし,触ったとしても繊維片が付着しない可能性もありますから,確実な証拠というわけではありません。しかし,有利な証拠は少しでも集める方がよいですから,鑑定は依頼するべきです。
そのため,痴漢を疑われたらすぐ「今から何も触らないから,繊維鑑定をしてほしい」と主張するべきです。

(3)弁護士を呼ぶ

痴漢を疑われると,パニックになりがちです。ご自身で適切な行動を取りたくても,なかなかどうすれば良いか分からず,不安に思うことも多いはずです。迅速に的確なアドバイスを受けるためにも,すぐに弁護士を呼ぶべきです。
知り合いの弁護士に頼んだり,携帯を没収される前に,インターネットで弁護士を探すという方法もあります。そんな余裕がなければ,「当番弁護士を呼んでほしい」と警察に頼めば,必ず弁護士は呼んでもらえます。「自分はやっていない。弁護士がくるまで何もしゃべらない」と,徹底して供述を拒み,不用意な調書が作成されることを避けるのべきです。

弁護士は,否認を続けるに当たって,取調べの対応についてアドバイスをすることができます。また,時間的にも面会が制限されているご家族にかわって接見を行い,ご家族の様子などを伝え,励ますこともできます。
更に,否認を続けることで取り調べが厳しくなり,不当な取り調べが行われれば,弁護人から警察に抗議することも考えられます。
弁護士は,法的な面のみならず,精神的な支えにもなり得る存在ですから,信頼できる弁護士に依頼されるのが良いでしょう。

4.身体拘束からの解放を目指す

「やっていない」と否認を続けていると,認めているケースに比べて勾留される可能性が高いことは事実です。だからといって,やってもいないことを認めてはいけません。痴漢のケースだけを見れば,近年は,否認をしていても勾留されない事案も増えてきています。

えん罪事件と戦うには,家族や職場の協力が不可欠です。ご自身で誓約書を作成するほか,家族に身元引受書を作成してもらう等,留置場から出ても逃げたり証拠を隠したりしないということをアピールしなければなりません。
また,捜査機関側が身体拘束の理由としてあげるのは,被害者との接触です。電車内での痴漢は,被害者とされる女性の素性を全く知らないケースがほとんどですから,被害者と接触する可能性は極めて低いと言えるでしょう。

このように,否認をしていても身体拘束からの解放に向け,できることはたくさんあります。身体拘束の有無は,本人の心身の平穏にとって最大の関心事です。諦めずに戦うべきです。

5.おわりに

痴漢えん罪は,「明日は我が身」かもしれません。対応を誤らないためにも,痴漢に間違われた時点で,すぐに弁護士を呼びましょう。
身体拘束やきつい取調べが続くと,「認めた方が楽なのでは…」と思うかもしれません。しかし,やってもいない事実を認めてはいけないのです。家族や職場の仲間,弁護士があなたをサポートします。最後まで否認を貫き通す意思を持つことが,何より大切なのです。

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